こんにちは、localino journal管理人のもりのです。
5月は田植えのシーズンですね。
田んぼといえば広大な平野にあるイメージですが、山間地に広がる棚田の風景も美しいです。
先日、松崎町の石部棚田へ行き、棚田での農作業を体験しました。
石部棚田とは?


伊豆半島の西側、松崎町の石部棚田は駿河湾を見下ろすことができる絶好のロケーションにあります。
石積みの棚田は東日本でも珍しく、「静岡県棚田等十選」にも選ばれています。
石部棚田にはオーナー制度があり、保存会の方の指導を受けながら田植えや稲刈りを体験することができます。
石部棚田での稲作体験
畦塗り
4月に行われたのが畦塗り作業。
畦塗りとは、田んぼの周りを囲む「畦(あぜ)」を土で塗り固めて修復する作業です。今では機械で行われる事が多いですが、石部棚田では伝統的な手作業で行われています。
鍬を用いて左官作業のように泥を塗っていきます。
まずは棚田保存会の方が見本を見せてくださいました。綺麗に整えられた畦は、職人技のようです。
実際やってみると、これがなかなか難しい!一つひとつ教えてもらいながら進めていきます。

広い棚田を見渡しながら、棚田づくりには人手が欠かせないことを実感しました。
田植え
5月中旬の土日に田植え祭が行われました。
水が張られた田んぼは足が泥の深くにはまり、気をつけないと転んでしまいそうです。
竹に赤い印がつけられた「田植え棒」を苗植える位置の目印にして、5〜6本の苗をとって植えていきます。

田んぼには、カエルがいたり、鳥の足跡があったり。


普段より自然をぐっと身近に感じるひと時でした。

急な斜面、機械が入らない場所での手作業と、棚田での農作業の大変さを実感した田植え体験でした。棚田を守る方々の努力に頭が下がる思いです。
ただ、駿河湾を見下ろす絶景は農作業の疲れも忘れるような美しさでした。

この美しい景色がこれからもずっと見られますようにと願わずにはいられません。
(記事の内容は訪問時のものとなっています。情報等、変更される場合があるためご了承ください)